「“定性”にこだわる理由。」

やりとり 11件

拝啓
金田謙太様

雨を纏う紫陽花が濡れたアスファルトを美しく彩る季節がやってきました。

お元気ですか?

アメリカから帰ってきて、ホームシックに陥っていないか心配です。

(だけど日本にもあなたの帰国を待ち望んでいた人がいることは忘れないでね。)

さて、まずは文通サービス「BUNTSU」のリリースおめでとうございます。

そしてこの1ヶ月ちょっとの間、お疲れ様でした。

2018年9月2日にリリースした紹介文作成サービス「pomeru」、2019年2月20日にリリースしたプロフィールサービス「This is me」に次ぐ文通サービス「BUNTSU」のリリース。

どのサービスも自分から他者へ、「想い」を伝える温かいものばかりですごく好きです。

けんたくんと初めて話したのは今年の2月23日。新宿で開催されたほなみんの誕生日会でしたね。

アメリカの大学でマーケティングについて学び、DeNAに勤めていた経歴があるという話しを伺って「私とは相見えない人かもしれない」と初めは距離をとっていたのを覚えています。

感性で生きている私にとって、論理を重んじる分野の人はどう努力しても仲良くなれないと思っていたんです。

しかし、実際に対話してみてそれまでの先入観は見事に破壊されました。

けんたくんと過ごす時間はいつも「等身大の自分でいれる安心感」と「ありのままを受け入れてくれる信頼感」に包まれています。

(私と同じように思ってる人も少なくないんじゃないかな。)

その空気感ってきっとリリース当日にTwitterで呟いていた「定性にこだわりたい」という部分に直結するなと感じました。

140字ではおさまらない、「定性にこだわる理由」をもっと深掘りして聴かせてほしいなって思って文章を綴りました。

手紙って想像以上に時間がかかるけれど、書き終わった後の達成感は心地いいです。

お返事、楽しみに待ってます。

敬具
渡部有未菜

2019/06/01 01:03

拝啓
渡部有未菜様

ちょっと日本語が丁寧すぎてびっくりしています。
それにいざ敬語で書かれると何となく身が引き締まるね。
日本語が作り出す空気感は独特だなあ、と改めて感じます。

さて定性の話なんだけど、もらった文通を読んでいて
よく世間では「右脳と左脳」と二元論で考えられることが多いなあと思った。
それは時に、有未菜の言う「感性的と論理的」とか「感情と論理」と別の言葉で現れるけど、いつも二つ別々の世界で定義されることばかり。
でも実は二つに分けられるほどキレイに整理された概念ではないと思っているんだよね。

究極的には世界には「論理的な世界」しかないと思っていて、
なぜなら感性こそが一番人間的な論理だと思っているから。
”説明できない論理も、論理”というか。

例えば、
「なんでかわからないんだけど、あなたのことが好きです。」
こんな論理的なセリフはないと思うわけです。

「定性にこだわりたい」の本質は「説明のできない論理にも目を向けていたい」なのかもしれない。

今の世の中はこうして感性と論理を定義してしまったように、色んな物事に言葉をつけてしまっている。
人間が勝手に定義して、勝手に作った”定規”でいろんなことを測っている。
そしてその小さな定規の中で人は争い、戦ってる。
そんな世界、嫌だなって。

あ、そうそうこんな前置きが長くなってしまい何が本題なのか忘れてしまったのだけど
「定性にこだわる理由」は、自分が説明のできない出来事にたくさん助けられてきたから、なのかもしれない。

・あなたが好きだから、助けました。
これはすごくわかりやすい。

・なんでかわからないけど、あなたを助けました。
これは意味がわからないけど、わからないからこそ心に残ってしまうんだよね。

自分はそんな経験ばかりだったから
そこに目を向けていたいのかもしれないです。

サービスとかを作るのは自分の小さな”抵抗”なのかもしれないなあ。
「あんた達の定規で測るなよ!もっと大切なことあるから!」みたいな。笑

(わかってはいたけど)長くなってしまったな。
相変わらずまとめるのが下手で長くなってしまいごめんなさい。

でも自分の考えも整理されるようで
少しスッキリしています。

返事楽しみにしてるね。

敬具
金田謙太

2019/06/01 17:44

拝啓
金田謙太様

本日もお疲れ様でした。

言葉の奥ゆかしさを感じるたび、日本に生まれて良かったなあと思います。

敬語は他の国には無い文化ですもんね。日本語は遠回り、英語は近道なイメージを抱いてます。

「定性」について、丁寧に説明してくれてありがとう。

「右脳と左脳」の二元論を語られることばかりを意識していたので、先入観で二つの別世界を勝手に構築していました。

“感性こそが一番人間的な論理”

”説明できない論理も、論理”

けんたくんの思考にはいつもハッとさせられます。そして、それと同時に自分自身が救われた気持ちになって涙が溢れました。

「なんでかわからないんだけど好き。」

説明不可能な気持ちは決して失いたくないですね。

好きの理由を言語化すると何だかとても薄っぺらくなってしまうから、ほんとうに好きなことに対しては言葉に表せない時がたくさんあります。

そもそも「好き」という言葉の定義も曖昧だと感じます。likeなのかloveなのか、もっと違う意味での好きなのかもしれないです。

それは言葉では伝えきれないものなのかもしれませんね。私も改めて自分の態度を振り返ってみて、無意識のうちに勝手に作った”定規”で測っていたかもしれないと思うと少し悲しいです。

争いや戦いが起きるのは、「他者と比べる」という行為が一種の麻薬的な快感を得られることに所以するのだと思っています。

人の上に立つことに優越感を抱き、支配欲や独占欲が掻き立てられ、徐々に増幅していく。

家庭内暴力やハラスメントの類も「自分が優位に立ちたい」という願望の象徴ですもんね。

話しが逸れてしまいましたが、けんたくんが「定性にこだわる理由」は自らの原体験があるのですね。

実際に直接お話した時も、愛され力の高い人間性を備えている方だなあと思いました。

サービスは小さな”抵抗”。

新しい何かを生み出そうとしてる人って、世の中に対して生きづらさを感じていますよね。

私も、今まで自分が生きてきたことが不思議でたまらなくなる時があります。

一つの問いに対して0から101まで真摯に答えてくれる、その人間性があったからこそこのサービスは生まれ、少しずつ温かい人々に愛され、育っていくんだね。

いつも学びを与えてくれてありがとう。
私も自分の事業の定性にこだわり続けます。

テーマを固定すると、深掘りできるけれど広がりがなくなってしまうね。

それと、サービスの中でフォントや便箋のデザイン変えられたら嬉しいなあと思ったり。

お返事、気長に待ってます。

敬具
渡部有未菜

2019/06/02 00:13

拝啓
渡部有未菜様

友人の結婚式でバンコクに来ていて、今ちょうど朝ごはんを食べているところです。
今日は少しゆっくりしつつ、残っている仕事も終わらそうと思ってます。

言葉は面白いよね。
「表現する」という面では日本語は強くて、
「伝える」という面では英語が強いなと思っています。

これはちょっとまた別のトピックで、言語と文化の話なんだけども
前々から、文化が言語を作っていったのではなくて、言語から文化が作られているんではないかなと思っています。

面白い話があって、

生まれたばかりの赤ちゃんは、欧米の言語では「名詞を先に覚える」に対して、アジアでは「名詞と動詞をほぼ同時に覚える」そうです。
つまり何かと言うと、欧米では世の中の存在を「名詞=個の集合体」として捉えるのに対して、アジアでは動詞が混ざっていることで「文脈の集合体」として捉えることが多いと。言語が思考を創って、思考が文化を創っている。

日本語も例外ではなく、むしろアジアの中でも特に”文脈を読み取らなければいけない文化”が強いと感じていて、「空気を読む」みたいな独特な表現があったり、文脈を読み取らなければいけないからこそ、有未菜の言う”奥ゆかしさ”みたいなものも生まれるんじゃないかなって。日本語は本当に表現の幅が広いよね。I love youを「今日は月がきれいですね。」なんて翻訳をできてしまう素敵な言語だし。

一方で、日本語ではA is Bと純粋に何か表現できないこともあって、伝達としてうまく言語が”働かない”ことも多々ある。

余談と言うかお仕事の話だけど、世界的に「日本企業は仕事や意思決定が遅すぎるよ」と言われているのは、
仕事の仕方や働き方とかそんなことではなく僕は純粋に「言語的にスピードに限界がある」と思っています。
言語によって、仕事の最高速度が決まっているような感覚です。
ただ日本人の勤勉さ優秀さは世界でもトップレベルだと思うので、純粋に英語でコミュニケーションが取れる、というスキルが日本人の身につくとこんな強い国はないんじゃないか、と思ったりもするわけです。

すいません、脱線に脱線を重ねてしまったのだけど、、、
話題がそれてしまうことも文通の醍醐味ということにしてもらえると有り難いです。笑

他者と比べることで、争いや戦いが起きるのは、本当にそうかもしれないね。

ただそう言いつつ、「他者と比べるのをやめましょう。」と言うのも難しいと思うんです。
自分という人間があるから、相手の素敵なところに気づくことができるし、
人間の思考は何かと相対的に、つまり比較でしか物事を判断できない生き物だと思うんですよね。
悪い日があるから、良い日に気付けるし、レストランがあるから、実家のお母さんの美味しさも感じることができる。

でも比較が嫉妬や、過度な優劣につながってしまうと良くないんでしょうね。

だから比較してしまった後に「いかに自分らしさを保って行動ができるか」が本当は大切なことではないかなあと。
こんな偉そうなことを言いつつ僕もできているわけではないので、自省自戒の繰り返しなのですが。。

まだまだ話したいことがありますが、今日はここらへんでやめておきます。。
返事すぐ書いてくれてありがとう:)

金田謙太

p.s.
フォントや便箋のデザイン変更は、それでも違う表現ができるしすごい良いアイデアだね!
チームでも話してみます。ありがとう。

2019/06/02 11:54

拝啓
金田謙太様

こんばんは。

バンコク良いですね。まだ訪れたことがないのでいつか行ってみたいです。

友人が結婚するというのは感慨深いと同時に、タイの結婚式はどのような儀礼があるかとても気になります。

私は、けやき広場でビールの売り子をしてました。現場に出向くという行為は大切にしているのですが、不特定多数の人がごった返す場所はやはり苦手でした...。

すごく悲しい気持ちになったことがあったのですが、聞いてもらってもいいかな?

うん、確かに。
日本語は比喩表現が美しい言葉で、英語は素直に伝えやすい言葉ですよね。

だから海外行った時の方が、心無しか世間のしがらみから解放された気分になるんだ!

言語と文化のお話、すごく面白いですね。

説明がわかりやすくて疲れ果てた脳みそでもスッと入ってきます。

欧米の人は生まれた時から言語によって自分が「個」であるという自覚をもったのだと仮定すると、これからの社会において日本人がマンパワーで欧米の人より優れることって相当な努力が必要なのではと感じました。

幼い頃から英語に触れられる機会を日本につくることは、自分が将来産む子供のために必要ですね。

奥ゆかしさを感じる理由について深く考えたことがなかったので、なるほど。と思わず電車の中で頷いてしまいました。

“文脈を読み取らなきゃいけない”という「不便さ」が、好きです。

言語による仕事の最高速度の話はすごく共感します。例えば、「許可」を出すときに日本語だと「 大丈夫/です 」と2つの単語を打たなきゃいけないけど英語なら「ok」の2文字で済みます。

些細なことだけど、一生分の「許可」の数を計算したら相当なタイムロスになると思います。

メールひとつ取っても、日本語と英語の文章量は一目瞭然で差がありますよね。

英語でコミュニケーションが取れることは大切だと感じる反面、「大切だと感じる機会」が圧倒的に少ないなあと思ってます。

特に地方出身の私からすると、学生時代は学歴が全てであるという世界の中で育ってきたので東京に出てきたときはショックを受けました。

学歴なんて全く関係なく社会に対してインパクトを与えてる同世代がこれでもかというくらいにいたんです。

井の中の蛙とはまさにこういうことかと、自分の無力さに失望しました。

寧ろ、話題が枝分かれして新しい木の芽が生まれていくのが楽しいのでどんどん派生させてください。

比較でしか物事を判断できないという点はすごく共感できるけれど、私はどんな日も「今日は良い日だったなあ」と思って眠りにつきたいな。

例えば好きな人に振られたとして、落ち込んだとしても「私を振るなんて見る目がないな。見返してやる。」というようにバネにしてしまいたい!

「いかに自分らしさを保って行動ができるか」は人生において死ぬまでゴールの見えない問いだね。

お互い、成長していきましょう。

明日から仕事で九州なのでもうそろそろ寝ます。

残りのバンコクでの時間が素敵なものになりますように。

おやすみなさい。

敬具
渡部有未菜

p.s.
選択肢を増やしすぎるのは良くないかなあと思いつつもこれからずっと書くものなら気分転換もしたいかなって思いました。

英語の勉強したいから、英文も少しずつ増やしていくね。

2019/06/02 22:36

拝啓
渡部有未菜様

タイの結婚式は初めてなので俺もよくわからないんだけど、
明日が式なのでどんな感じだったかまた伝えるね。
参加者はすごく多そうです。

ビールの売り子おつかれさま!なにかあったのかな?

不便さは、同時に感情の起伏を上げてくれる気がするよね。
BUNTSUもそうなんだけど、わざわざ長い文章を時間かけて書いたり、
便利な時代だからこそ”あえてやること”って、感情を豊かにしてくれる気持ちになる。
逆に言うと利便性と感情の起伏はトレードオフなんだよね、きっと。

だから何事も「便利だから良い」とは思えなくて、
何か新しいものが生まれると「すごい!」と思うと同時に「何か一緒に失われているかなあ」とも考えてしまいます。

明日から九州!
それもビールのお仕事かな。
きっと九州も暑いだろうからちゃんと水飲んで
気をつけて行ってきて:)

謙太

p.s.
英文、いつでも!

2019/06/03 14:41

拝啓
金田謙太様

お疲れ様!
タイの結婚事情、楽しみ。

今日は宮崎で美味しいご飯と温かい人の優しさに触れて癒されました。

ビールは、大反響だった!

でも、レジを任せられていた時に偶然、売り切れになってしまった商品があったの。

それで「次を補給するまで、少しだけお時間がかかるので横にずれてお待ちください」って声をかけたら、「少しってあと何分?なんで私が先に並んだのに後ろの人に譲らなきゃいけないの!?」って大きな声で怒鳴られちゃった。

思わず涙目になったんだけど、怒鳴られたことが悲しいというより、こんな些細なことで「怒り」という感情が生まれてしまう心の余裕のない人が存在することがショックだった。

自分を守るのに精一杯で、周りのことを考えられないような世界に

不便さは、同時に感情の起伏を上げてくれる気がするよね。
BUNTSUもそうなんだけど、わざわざ長い文章を時間かけて書いたり、
便利な時代だからこそ”あえてやること”って、感情を豊かにしてくれる気持ちになる。
逆に言うと利便性と感情の起伏はトレードオフなんだよね、きっと。

だから何事も「便利だから良い」とは思えなくて、
何か新しいものが生まれると「すごい!」と思うと同時に「何か一緒に失われているかなあ」とも考えてしまいます。

明日から九州!
それもビールのお仕事かな。
きっと九州も暑いだろうからちゃんと水飲んで
気をつけて行ってきて:)

謙太

p.s.
英文、いつでも!

2019/06/03 22:44

拝啓
渡部有未菜様

途中で文章が前の文通になっているから
残ったまま送ってしまったかな?笑

お客さんに怒鳴られてしまったんだね。
途中で文章が切れているから、
簡単に何を書こうとしていたか教えてくれると嬉しいな!

九州楽しんでね:)

謙太

2019/06/06 14:55

拝啓 
金田謙太様

お疲れ様!

寝ぼけて送ってしまったみたいです。
コピペして読みながら書いてたのバレてしまった笑

悲しい思い出はもう雨で流れて忘れちゃったからおしまいするね!

よくよく考えたら、悲しい話からは悲しさしか生まないから、
自分の中で笑い話にして消化してしまうことにするっ

そんなことより、事業は順調?

私は明日遂に新作のビールが手元に届くのでワクワク、ドキドキ。
興奮してパソコンの前から離れられません。笑

自分が生み出したもので、世の中に少しでも幸せが増えたらいいなあ
なんて思ったらもっといいものを届けなきゃって気合が入ります。

完成したら謙太くんにも飲んで欲しいな〜!

有未菜

2019/06/09 21:05

有未菜へ

お疲れ様!
めちゃ笑ってしまった。笑
全然コピペして大丈夫だよ。笑

悲しい話からは悲しさしか生まれないって本当にそのとおりだね。
同時に、誰にも話せなくて暗くなってしまうこともあるけど;

自分たちらしく、どう進めていくか考えているところだよ!
最近は自分自身もどうやって生きていくかにすごい時間使っている気がする。

ビールついに届くんだね!!
素晴らしい!!赤いイチゴのやつだよね。
是非是非飲みたいです!

楽しみにしてるね:)

謙太

2019/06/09 21:48

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